OLYMPUS-PEN EES-2
僕が一番最初に自分で購入した銀塩カメラがこのカメラです。いつでもポケットに入れておけるスナップ用カメラが欲しかったんですね。
(NikonF90x,AI AF Nikkor 50mm f/1.4D,フジカラー SUPERIA Venus 800)
札幌の外れ、円山方面にあるカメラのイシオさんで、フィルター、ストラップ込みで1万円だったと思います。
中古カメラを購入するのは初めてで、なおかつレンズシャッター機を触るのは初めてだったので、とりあえず、露出計の役割を果たすレンズ周りのキラキラした構造体の下にあるセレン電池の生存のみを確認して購入。確認の方法はいたって簡単で、レンズを手で覆って赤ベロがファインダー内に出てくることを確認。赤ベロが出ているときはシャッターボタンにロックがかかり、シャッターが切れません。すなわちアンダーでシャッターが切れるのを防止してくれる仕組みです。
古いカメラってすごいシャッター音がするイメージがあったのですが、レンズシャッター機のシャッター音は大体においてとても静か。ちょっと騒がしい環境下では殆ど聞こえないほど。正直、ちゃんと撮れているか心配になります。
使い方はいたって簡単。ボディ左側面下側の銀色のつまみを下におろして、裏蓋を開けてフィルムを装填。巻き戻しノブ(ボディ上部左側についている、ノブ)が連動してうごいていることを確認しつつ、写ルンですを使うときのように巻き上げダイアルをまわし、カラシャッターを3回くらい切れば、撮影開始できます。シャッターボタンンはフィルムカウンターの横にあるねじ穴が開いた金属製の棒です。ボタン様のシャッターになれていた僕は、これがシャッターボタンだということに始め驚きました。
このカメラはハーフカメラと呼ばれ、普通、35mmフィルムで横長の画が1枚撮れるスペースに縦長の写真を2枚撮れるすぐれものです。なので、フィルムカウンターが72まであるんですね。36枚撮りのフィルムを入れるとなかなか撮り終わらないので、僕はよくX-TRA400とか業務用100の24枚撮りを入れています。現像する際は、店員さんにハーフだということを必ず伝えましょう。また、全部プリントで頼むとなかなかな金額になります。データ化が無難かと。
感度設定はレンズの淵を回すことで行うことができ、ASA25-400の範囲で設定できます。(ASAとISOは同じと思ってもらって支障ありません)ちなみに、このダイアルは、レンズの周りのキラキラ構造の下にあるセレン電池に感度に応じて、遮光幕を被せる仕組みになっています。光量に合わせて、絞りとシャッタースピードを自動で調節してくれるのです。シャッタースピードは低速と高速の2通りで、前期モデル 1968-1971製造で1/30と1/250、後期モデル1973-1985で1/40と1/200となっているようです。前期モデルと後期モデルの見分け方は、僕は正直わかりません。製造番号なんかをメールで送信すると推定製造年を教えてくれるサイトもあるようです。
感度設定よりボディ側にあるリングがピント調節リングです。一人の人の絵がかいてあるところが1mでそれより左側にあわせると90cmでピントが合うそう。これが最短距離。2人の絵が1.5m、3人の絵が3m、山の絵は∞です。このカメラのファインダーに距離計は搭載されていないので、大体で合わせます。時々、ピント調整を忘れて写真を撮ってしまい、現像してボケボケだったなんてこともありますので、基本、3mか∞にしておくのをオススメします。一番ボディ側にあるリングが絞り調節リングで、AUTOにしておくのが無難です。感度設定をちゃんと行い、ピント調節リングを∞にあわせておけば、殆ど写ルンですと変わらない使い心地です。小さな子供でも使えると思います。
撮り始めて2本目くらいで絞り羽根の固着に気づきました。このカメラはPENシリーズの中でも解放F2.8という明るいレンズを搭載していることが特徴なのですが、絞りが完全に開ききらず、絞りが徐々に時間をかけて動いたりする始末。まぁ、赤ベロがでるような環境下で何回かシャッターボタンを押すと、症状が解消されることが多かったのでそのまま使い続けました。ホットシュ―もついているので、F90x用に購入していたNationalのPE-202Sを付けて撮影もしてみました。絞り羽根は2枚で、四角く開くので雪が降ってる時にストロボ焚くと雪が真四角に写ってこれがなかなか面白いんですよね。ただ、このストロボ、撮影時に高電圧がカメラ側にかかるようで、ネットではデジカメへの使用は避けるように言われています。おそらく、その高電圧のせいでストロボ接点の配線を焼きってしまったのでしょう。現在はフラッシュ撮影が出来ません。その上、最近ではシャッター幕の固着が進行してしまったようで、時にシャッターがひらきっぱなしになってしまいます。無論、モルトもボロボロです。1万で販売するんだったら、せめてモルトくらい張り替えてくれていてもよかったのでは・・・。なんて思います。はい、オーバーホールが必要ですね。以前、OLYMPUSのTrip35を組み立てたことがあるので、分解の手順なんかは殆ど分かるんですが、どうにも気が進まないですね。モルトが手に入ったらやろうと思います。夏休みのうちには。
以下、フジカラー SUPERIA X-TRA400で撮影。X-TRA400との相性は良いです。
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